メニュー翻訳は簡単そうにみえて、実はとても工夫が必要な翻訳で、ターゲットの文化や習慣を尊重しながら、直訳ではなく意訳を心がけることが大切です。その一方で、日本語の料理名がすでに浸透している場合は、日本語のままの方が伝わりやすいというものもあります。また、ターゲットのメニューへの理解を助けるために、適切な注釈や補足情報を追加することも忘れてはならないポイントです。
1.「丼」は、そのまま中国語として通じる?
親子丼の中国語は、「卵と鶏肉をかけたご飯」という意味で、台湾では「滑蛋雞肉蓋飯」、中国では「鶏肉蛋蓋飯」と呼ばれています。ただ中華圏では日本食が大変ポピュラーであり、日本語名がそのまま使われることも少なくなく、「親子丼」と日本語がそのまま中国語として使われていることも珍しくありません。「丼」という漢字は「異体字」として中国語文の中でも用いることができます。
日本語のまま使うほうが、かえってイメージが伝わりやすい料理名はほかにも「定食」や「串焼」などたくさんあります。
2.観光客が注文したくなる、メニュー翻訳のコツ
メニューに写真を入れるなど、ビジュアル的なことはもちろん、メニューを翻訳する上で気を付けるべき点はいくつかあります。まず、料理名の直訳を避け、現地の言語文化や食材に近い名前を選ぶことが重要です。次に、食材や調理法の説明を入れて、誤解を避けることも大切です。
説明文には料理の魅力や日本産の食材、あるいは食べ方などを入れると、料理の魅力が倍増します。最後に、異文化の外国人観光客も安心して食事ができるようにアレルゲンやベジタリアン向けの表示を入れることも検討してください。
- 写真を掲載:ビジュアルで理解できるため、お客様の注意を引きやすいメリットがあります。
- 料理の説明を加える:主な材料や調理方法などの説明を入れておくと、お客様が具体的に想像でき、注文しやすくなります。料理の食材を表示するピクトグラム(絵文字)などを使うのも効果的でしょう。
- 料理の魅力を伝える:日本産の食材の紹介や食べ方など、この料理を食べるとどんな体験ができるのかを伝えます。
- アレルゲンやベジタリアン向けの表示:食材の表示などで安心感を与えます。
ミエトランスレーションサービスでは、翻訳先言語(中国語簡体字、中国語繁体字)の使用地域に応じて、表現を使い分け、ユーザーフレンドリーな翻訳物に仕上げることができます。中国語翻訳、中国語ローカライズについて、どんなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。