業務で必要な中国語翻訳を外注して、品質のよい、ビジネスに効果的な翻訳文を入手するにはコツがあります。少し気を付けるだけで、翻訳コストの削減と品質の向上につながります。ここでは最も基本となる5つのヒントをご紹介いたします。
目次
1. 「用語」の中国語翻訳ルールを決める
ここでの「用語」とは、専門用語、指定用語、社内用語、固有名詞などを指しています。中国語翻訳文が正確に読みやすい文章に仕上がるように、文中に含まれている用語は、予めルールを決めましょう。3つの例を挙げて解説します。
例1:固有名詞『和菓子のキムラ』
カタカナのブランド名は、中国語に翻訳するとき、特に注意が必要な用語です。「キムラ」は本当に「木村」でしょうか。もしかすると「喜村」や「城村」かもしれません。あるいはすでに「KIMURA」という英文字ロゴがあるかもしれません。
こうした固有名詞は予め中国語翻訳ルールを決めておくのがいいでしょう。
例2:専門用語『ストッパー』
同じ専門用語でも複数の意味を持つ名詞は少なくありません。例えば、「ストッパー」と一言でいっても、機械などの停止装置を指す場合もあれば、瓶などの止め栓を指す場合も。こんな風に専門用語の対訳で指定のものがある場合は、中国語翻訳を発注するとき、先に対訳表を作成しておくほうがよいでしょう。特に指定がない場合は、中国語翻訳作業をするときに、用語集を作成してもらうように、翻訳会社に伝えることをどうぞお忘れなく。
例3:社内用語『CD』
当社では「コーディネーター」のことを「CD」とよび、「プロジェクトマネージャー」のことを「PM」と呼んでいます。
このような、社外の人には理解が難しい社内用語や略語は、中国語翻訳者がリサーチできるように一般的な名詞に置き換えたり、説明文を入れたりした資料を予め作成しましょう。
2. 中国語翻訳文を使う場所を確認する
中国語に翻訳したあとの中国語文書は、どこで使うものでしょうか。あるいは、誰に見せるものでしょうか。中国語翻訳を外注する前に、目的の場所や対象を明確にする必要があります。
理由は、中国語は地域によって簡体字か繁体字というように漢字が異なり、また地域によって中国語の表現も異なります。台湾では台湾語、香港では広東語が使われることもあります。例えば、「契約」の中国語は、台湾では「契約」と言いますが、中国では「合同」とよばれます。中国語翻訳文の使用する地域または対象は、台湾、香港、中国のどこなのかを明確にして、予め翻訳会社に伝えましょう。
どの地域の中国語に翻訳するのがいいかわからないときは、翻訳会社に問い合わせることをお薦めいたします。
3. 原稿データのファイル形式を整理する
中国語翻訳の原稿データのファイル形式(拡張子)は、中国語翻訳費用に直結します。ワードやエクセルなどのように文字が上書き編集できるデータは、翻訳支援ツール(CAT)に読み込んだり、中国語翻訳作業がしやすいため、中国語翻訳料金が最も安くなります。
一方、写真やスキャンなどの画像データは、直接上書き編集ができず、中国語翻訳のためのリサーチや中国語翻訳作業に時間がかかります。そのため、中国語翻訳料金も割り増しになります。
4. 希望納期を確認する
納期に余裕がない場合、作業者の人数を増やせば工程は短くなりますが、中国語翻訳文の仕上がり具合や文体が作業者によって変わってしまうデメリットも出てきます。
翻訳の作業日数の目安は、日本語から中国語への翻訳なら、目安で1人1日2,500文字から3,000字です。10,000文字の中国語翻訳を例に作業日数の目安をご紹介します。
5.中国語翻訳の目的と用途を明文化する
最後に、当たり前のことですが、中国語翻訳の目的と用途を明文化することをご提案いたします。何のために中国語翻訳するのか、社内向けの資料なのか、誰に見せたいのか、などを今一度確かめることで、外注先への指示が明確になり、高品質の中国語翻訳が入手できます。
6.まとめ
いかがでしたか。少しの工夫が、ビジネスの実務でしっかり使える仕上がりにつながります。ミエトランスレーションサービスは、目的と用途にあわせて、お客様のビジネスに効果のある中国語翻訳サービスをご提供いたしております。
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