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初めての中国語翻訳、選び方は?

「中国語」ときくと、「方言が多くて、ややこしそう」というイメージがあるのではないでしょうか。グローバル戦略を進めるうえで、中国語翻訳が必要になったとき、大切なことは、まず、どの種類の中国語翻訳を使うべきか決めることです

本記事では、法人担当者が中国語翻訳を翻訳会社に発注する前におさえるべき中国語翻訳の基本、「簡体字と繁体字の違い」と「どの中国語翻訳を選ぶべきか」についてわかりやすく説明します。

目次

1. 中国語翻訳の「文字の種類」

中国語には、「簡体字」と「繁体字」という二つの表記体系があります。字体が違いますが、使用される地域や文化的背景も異なります。ビジネス戦略にも影響する重要な要素です。

2. 「簡体字」と「繁体字」の違いとは?

簡体字

簡体字は、中国本土で標準的に使われている文字体系です。読み書きの負担を軽減するために、画数が簡略化された文字が多く、中国大陸向けのマーケティング資料やWebサイト、契約書などでは簡体字の中国語翻訳が用いられます。

繁体字

一方の繁体字は、台湾、香港、マカオなどで使われている伝統的な文字体系です。画数が多く昔ながらの漢字に近いため、意味が想像しやすい漢字も少なくありません。台湾向けの文書はすべて中国語繁体字が用いられます。

具体的な漢字の例は、こちら「中国語翻訳では、簡体字と繁体字、どちらを採用するべきか」でもご紹介しています。

3. どの中国語翻訳を選ぶべきか?

中国語翻訳を発注する際には、どの地域のユーザーに向けて情報を伝えたいのかを最初に明確にすることが重要です。

ターゲット地域 推奨される中国語翻訳
中国本土 簡体字中国語翻訳
台湾 繁体字中国語翻訳
香港・マカオ 繁体字中国語翻訳

繁体字はさらに台湾向けと香港向けに分かれます。台湾と香港は、漢字だけでなく、表現や用語が異なることが多いため、いずれの地域向けコンテンツなのか明確な場合は、いずれかを選ぶようにします。

特に香港向けでない場合は、市場が比較的大きい台湾向け繁体字を指定した上で、「台湾特有の表現は極力避ける」というようなルールを指定するのがいいでしょう。

こちらの記事では、台湾、香港、中国向けに動画広告を作るとき、ナレーションと字幕はどの言語がよいか、例をあげながらご紹介しています。中国語字幕の作り方|翻訳会社が解説する動画広告の地域別ローカライズ戦略

4. 簡体字と繁体字は「どちらかで兼用できる?」という疑問

「簡体字の翻訳を用意すれば、繁体字圏の人もだいたい読めるのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、結論としては兼用はおすすめしません

繁体字使用者が簡体字を完全に理解できるとは限らず、逆に簡体字使用者が繁体字をスムーズに理解できるわけでもありません。特に繁体字では、簡体字に比べて画数が多い漢字が多く、見た目や意味が大きく異なることもあります。よって、読み手にとって自然で正確な表現を届けるためには、地域ごとに最適な中国語翻訳を準備することが重要です。

5.法人が中国語翻訳を発注する際のチェックポイント

中国語翻訳を外部に依頼する際には、次の点を明確にしておくとスムーズです。

1. ターゲット市場を明確にする
中国本土、台湾、香港・マカオといったどの地域の読者に向けて情報を届けたいかを最初に確定します。これが中国語翻訳の文字体系(簡体字・繁体字)を決定する最重要ポイントです。

2. 翻訳の用途を整理する

Webサイト、製品カタログ、契約書、広告資料など、用途を明確にします。専門分野に応じた正確な翻訳と適切な表現で、翻訳の品質が向上し、マーケティングの効果が高まります。

3. ネイティブチェックの有無を確認

中国向けであれば中国の中国語ネイティブ、台湾向けなら台湾の中国語ネイティブ、香港向けなら香港の中国語ネイティブが作業メンバーに含まれているかを確認します。地域別中国語ネイティブのチェックは品質を大きく左右します。

6.まとめ:中国語翻訳はターゲットに合わせて選ぶことが成功の鍵

中国語翻訳は単に日本語を中国語にするだけではありません。繁体字と簡体字の違いを理解し、狙いたい市場に合わせて適切な翻訳を選ぶことが、現地での伝わり方を大きく左右します。

法人が中国語翻訳を発注する際は、ターゲット地域の選定、用途・目的の整理、そしてプロの翻訳会社による品質管理を意識することが重要です。

中国語翻訳でお悩みなら、ミエトランスレーションサービスへぜひご相談ください。経験豊富な翻訳チームが、御社のビジネス戦略に最適な中国語翻訳をご提供いたします。