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メニュー中国語翻訳〜台湾グルメで考察

台湾のグルメは、日本でも人気が高く、多くの料理が知られています。その料理名は一体どのように日本語に翻訳されたものでしょうか?料理名の翻訳には、いくつかの方法があります。本記事では、台湾の有名な食べ物を例に挙げながらメニュー翻訳の方法について解説します。

1. 中国語の発音を採用した音訳にする「ルーロウファン」

甘辛く煮込んだ豚肉をご飯にかけた台湾の家庭料理「魯肉飯」。日本人の口にも合う味わいで、日本人観光客に大人気のメニューです。この料理名の翻訳は、中国語の発音をそのまま採用しています。「魯肉飯」は中国語で「ルーロウファン」と発音し、それをカタカナで表記した日本語訳がよく使われています。

薄い皮にスープと具材を包んだ蒸し餃子で、台湾を代表する点心の一つ「小籠包」はおなじみですね。これも中国語の発音「シャオロンバオ」から日本語「ショーロンポー」と音訳されたものです。

2. 料理方法から日本語をあてはめたネーミング「牡蠣オムレツ」

屋台料理の定番といえば「蚵仔煎」。牡蠣を卵と一緒に焼いた料理で、ほのかに甘いソースがかかっています。「蚵仔煎」は台湾で「オアチェン」と発音しますが、日本語では料理の方法から「牡蠣オムレツ」と呼ばれることが多いようです。発音が少し難しいため、発音のカタカナ表記が浸透しにくかったのかもしれません。

3. 材料から親しみやすい独自のネーミング「タピオカミルクティー」

日本でもすっかり市民権を得た「タピオカミルクティー」は台湾発祥の飲み物と言われています。中国語では「珍珠奶茶(ジェンジュナイチャ)」と呼ばれますが、これも中国語の発音が難しく音訳が浸透しにくかったのでしょうか。材料のタピオカから、親しみやすい独自のネーミングが一般的に使われています。

4. 中国語音訳と日本語漢字の音読みの両方が混在「チョウドウフ」

独特の風味が癖になる「臭豆腐」は、中国語の発音「チョウドウフ」の音訳が採用されることが多い一方で、日本語漢字の音読みから「臭豆腐(シュウトウフ)」と呼ばれることもあります。この翻訳パターンは意外と多く、「牛肉麺」も中国語の発音から「ニューロウミェン」と呼ばれたり、意味から翻訳して「牛肉ラーメン」と呼ばれることもあります。

5.メニュー中国語翻訳のご相談

ご紹介したように、台湾メニューの日本語翻訳には様々な方法がありますが、ポイントは日本語との親和性や親しみやすさといえるでしょう。

同じように、日本語のメニューを中国語翻訳するときは、台湾や中国のお客様に伝わりやすい、親しみをもってもらえるネーミングを考えることが大切です。


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